工事施工 -UTPケーブルの敷設および端末処理-

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敷設一般

  • 敷設作業中はケーブルに損傷を与えないように行うこと
  • 延線および固定時の曲げ半径は、仕上り外径の4倍以上とする
  • ケーブルへの過度な外圧・張力・衝撃を加えないように施工する
  • 外圧や衝撃の可能性がある箇所では、防護処置を施すこと
  • 電線管から引き出す部分には、ブッシング・スパイラルチューブ等を使って保護する
  • 必要な箇所には、名札(合成樹脂製またはファイバ製)で系統や行先を明示する

敷設長とパフォーマンス

  • パッチコード等を含めた総延長は100m以内とすること
  • 水平配線では、150mではなく100m以内で設計する(JIS X 5150-1)
  • フロア配線盤~通信アウトレット間のリンク性能は、JIS X 5150-1のパーマネントリンク性能を満たすこと

屋内配線

  • 屋内管内配線では、プルボックスごとに人を配置し、張力を監視しながら施工する
  • ラックでの支持間隔は以下の通り:
    • 水平ラック部:3m以下ごとに結束して固定
    • 垂直ラック部:1.5m以下ごとに結束して固定
  • フリーアクセス床や二重床では、後施工による積み重ねリスクを想定し、圧縮強度に注意すること

地中配線

  • 地中での配線は、有線電気通信設備令 第14条等に準拠し、離隔距離を確保する
  • ハンドホール内では、接続部や引通し部に余長を持たせて敷設する

屋外配線

  • 屋外では、外装被覆付きUTPケーブルを使用する
  • 敷設方法は、**「電線・ケーブル敷設3項」および「屋内敷設規定の該当部分」**に準拠する

端末処理(成端)

  • UTPケーブルの端末は、専用コネクタによる圧着接続とする
  • 圧着は、適合工具と適切な材料を用いて行うこと
  • 成端時は、すべての対を成端すること(対の取りこぼし不可)
  • より戻し長は最小限に抑える
  • 対の割当はJIS X 5150-1に準拠する
  • 通信アウトレットには、接続先が分かるように明示ラベルを貼付する

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