工事施工 -電気通信機器等の耐震施工(屋内)-

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1. 設置原則

  • 機器の設置は、原則として床置きとし、天井つりや壁掛けは極力避けること
  • 機器は、建物の床スラブにアンカーボルト等で堅固に固定すること
  • やむを得ず天井つり・壁掛けを行う場合は、
     → 設置構造の強度および機器の質量・構造に十分配慮すること

2. アンカーボルトの使用

  • 上層階では揺れが大きくなるため、固定強度に十分配慮することが望ましい
  • 機器の重量や設置場所の構造に応じて
     → 適切なアンカーの種類・本数を選定すること

3. 頂部支持材(揺れ止め)

  • 高さのある機器には、壁や柱などに頂部支持材を設けて転倒を防止すること
  • 軽量間仕切り壁(石膏ボード等)は固定対象として不適当
     → 必ずコンクリート壁やスラブなどの構造体に固定
    すること

※スラブ:鉄筋コンクリート製の床や天井の構造面


4. 卓上装置の固定

  • 卓上機器は、地震時の移動・落下を防止するため、耐震用品で固定すること
     例:耐震マット、ベルト固定、L字金具など
  • 軽量・小型な機器でも無固定は不可
     → すべての卓上機器に何らかの耐震対策を施すことが必要

5. 配線と耐震性

  • 配線の取り回しにも耐震性を配慮すること
     → 転倒・落下時にケーブルが引っかかって破損・感電を引き起こさないようにする
  • 柔軟性のあるケーブルを使用し、たるみを持たせて応力を逃がす工夫を行うこと

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