工事施工 -あと施工アンカーの施工-

この記事は約2分で読めます。

1. 施工前準備(墨出し)

  • 施工図を確認し、鉄筋・配管などの既設構造物と干渉しない位置を選定する
  • 母材に十分な厚み(かぶり)を確保して穿孔可能な場所を選定する
  • 鉄筋探査機等を使用して、埋設物の有無を確認する

2. 穿孔(孔あけ)

  • 穿孔は、施工面に対して垂直に行うこと
  • ドリルは、仕様に適したものを選定する
     例:ハンマードリル、コアドリル
  • 孔径・孔深さは仕様に従うこと
  • 穿孔後は、粉じんやスラリーを確実に除去することが重要

3. アンカーの種類と施工方法

金属拡張アンカー

  • 【打込み方式】
     ・アンカーを孔に挿入し、専用打込み棒で芯棒を打ち込み拡張部を拡張する
     ・施工後は、目視または打音で固着状態を確認する
  • 【締付け方式】
     ・ナット等をトルクレンチで締付けることにより拡張させる
     ・施工後は、所定の締付トルクをトルクレンチで確認する

接着系アンカー

  • 【カプセル型(打込み式)】
     ・カプセルを孔に挿入後、その上からアンカー筋をハンマーで打ち込み、内部の接着剤を混合・硬化させる
     ・実務では、専用の打込み器具で回転させながら施工する方式もある
  • 【樹脂注入型(注入式)】
     ・孔内に樹脂を注入し、アンカー筋を回転させながら挿入する
     ・挿入後は、所定の硬化時間を守り、養生中に動かさないこと

4. 養生と固定確認

  • 接着系アンカーでは、接着剤が完全に硬化するまで荷重・振動をかけないこと
  • 固定後、必要に応じてトルク確認や固着状態の確認を実施する

5. 記録

  • 公共工事等では、施工写真・作業記録を残すことが望ましい
     → 記録として、墨出し・穿孔状況・アンカー挿入状況・仕上り確認などを撮影する

コメント