1. 計画の基本的視点
- 施工計画は、以下の基本方針を総合的に考慮して作成すること:
・契約条件
・現場条件
・全体工程
・施工方法
・工事の目的・内容
・契約書、発注図面、工事仕様書など - 発注者の要求品質を確保しつつ、安全を最優先に、経済的な工程を検討した計画とする
- 安全や品質を軽視し、請負者の利益を優先する姿勢は不適切である
2. 技術的検討と組織的対応
- 個人の考えや技術水準だけでなく、企業内の関係組織を活用し、全社的な技術水準で検討する。
- 過去の実績や経験を踏まえたうえで、新工法や新技術の導入も積極的に検討する。
- 生産性の向上および環境保全も、施工計画段階から検討することが重要である。
3. 工程・品質・原価・安全のバランス
- 品質・工程・原価は相互に関連しており、いずれかを優先しすぎないように調整しながら計画する
- さらに、安全性とのバランスにも配慮すること
4. 現地調査の必要性
- 契約書・図面・仕様書だけで判断せず、現地調査を必ず実施する
- 調査によって得た情報をもとに、現場の実態や発注者の意向を施工計画に反映させること
5. 柔軟な計画の比較と検討
- 施工計画は、1案に限定せず、複数案を比較検討したうえで最適案を選定する
- 発注者の工程提案が必ずしも最適とは限らないため、 経済性・安全性・品質の確保を考慮して、より良い案を提案・採用すること
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