施工計画 -施工計画の作成にあたっての留意事項-

この記事は約2分で読めます。

1. 計画の基本的視点

  • 施工計画は、以下の基本方針を総合的に考慮して作成すること:
     ・契約条件
     ・現場条件
     ・全体工程
     ・施工方法
     ・工事の目的・内容
     ・契約書、発注図面、工事仕様書など
  • 発注者の要求品質を確保しつつ、安全を最優先に、経済的な工程を検討した計画とする
  • 安全や品質を軽視し、請負者の利益を優先する姿勢は不適切である

2. 技術的検討と組織的対応

  • 個人の考えや技術水準だけでなく、企業内の関係組織を活用し、全社的な技術水準で検討する。
  • 過去の実績や経験を踏まえたうえで新工法や新技術の導入も積極的に検討する。
  • 生産性の向上および環境保全も、施工計画段階から検討することが重要である。

3. 工程・品質・原価・安全のバランス

  • 品質・工程・原価は相互に関連しており、いずれかを優先しすぎないように調整しながら計画する
  • さらに、安全性とのバランスにも配慮すること

4. 現地調査の必要性

  • 契約書・図面・仕様書だけで判断せず、現地調査を必ず実施する
  • 調査によって得た情報をもとに、現場の実態や発注者の意向を施工計画に反映させること

5. 柔軟な計画の比較と検討

  • 施工計画は、1案に限定せず、複数案を比較検討したうえで最適案を選定する
  • 発注者の工程提案が必ずしも最適とは限らないため、 経済性・安全性・品質の確保を考慮して、より良い案を提案・採用すること

コメント