工事施工 -通信用メタルケーブルの接続・成端処理- 1級電気通信施工管理技士 2025.07.06 この記事は約2分で読めます。 目次 一般事項端子別の接続方法(1) ねじ端子(2) クリップ式端子(3) ラッピング端子(4) はんだ付け端子(5) 圧接端子(IDC)接続品質の確保端子板配線における注意点誤接続・劣化防止の対策 一般事項 接続部は、機器端子の種類や仕様に応じた方法で確実に処理する 電線被覆の剥ぎ取りは必要最小限とし、導体や絶縁体の損傷を防止する 端子別の接続方法 (1) ねじ端子 心線を端子に挿入し、必要に応じて座金を使用して確実に締め付ける ビスやナットで導体を傷つけないように注意する (2) クリップ式端子 心線を挟み、専用工具で確実に接続する (3) ラッピング端子 適合するラッピング工具で導体を巻き付ける 巻き付けは緩みや飛び出しのないよう、均等かつ確実に処理する (4) はんだ付け端子 心線を端子に1.5周以上巻き付けたうえで、はんだ揚げ処理を行う はんだの量は、多すぎず・少なすぎず適量を守り、クラックや空洞の発生を防ぐ (5) 圧接端子(IDC) 被覆は剥がさずに、専用圧接工具で確実に挿入・圧接する はんだ付けは行わないこと 接続品質の確保 絶縁処理は、熱収縮チューブや自己融着テープなどを用いて確実に行う 屋外では防水処理(防水キャップ、防水テープ等)を施し、湿気や腐食を防止する 結線後は、以下の確認を実施する: ・導通確認(通電性の確認) ・外観確認(剥離・変形の有無) ・接触不良の有無(端子の緩み・挿入不良など) 端子板配線における注意点 配線は、出側を右側にするのが原則 複数心線を接続する場合は、順番・色分け・系統整理を適切に行う 接続先や用途が分かるように、ラベリングや名札で明示する 誤接続・劣化防止の対策 導体露出部が他の導体や金属部品に触れないように配線する 再使用や使い回しは避け、未使用端子には絶縁処理を施す 点検時には以下を確認する: ・腐食の有無 ・端子の緩み ・断線や絶縁不良の兆候
コメント