工事施工 -通信用メタルケーブルの接続・成端処理-

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一般事項

  • 接続部は、機器端子の種類や仕様に応じた方法で確実に処理する
  • 電線被覆の剥ぎ取りは必要最小限とし、導体や絶縁体の損傷を防止する

端子別の接続方法

(1) ねじ端子

  • 心線を端子に挿入し、必要に応じて座金を使用して確実に締め付ける
  • ビスやナットで導体を傷つけないように注意する

(2) クリップ式端子

  • 心線を挟み、専用工具で確実に接続する

(3) ラッピング端子

  • 適合するラッピング工具で導体を巻き付ける
  • 巻き付けは緩みや飛び出しのないよう均等かつ確実に処理する

(4) はんだ付け端子

  • 心線を端子に1.5周以上巻き付けたうえで、はんだ揚げ処理を行う
  • はんだの量は、多すぎず・少なすぎず適量を守り、クラックや空洞の発生を防ぐ

(5) 圧接端子(IDC)

  • 被覆は剥がさずに専用圧接工具で確実に挿入・圧接する
  • はんだ付けは行わないこと

接続品質の確保

  • 絶縁処理は、熱収縮チューブ自己融着テープなどを用いて確実に行う
  • 屋外では防水処理(防水キャップ、防水テープ等)を施し、湿気や腐食を防止する
  • 結線後は、以下の確認を実施する:
     ・導通確認(通電性の確認)
     ・外観確認(剥離・変形の有無)
     ・接触不良の有無(端子の緩み・挿入不良など)

端子板配線における注意点

  • 配線は、出側を右側にするのが原則
  • 複数心線を接続する場合は、順番・色分け・系統整理を適切に行う
  • 接続先や用途が分かるように、ラベリングや名札で明示する

誤接続・劣化防止の対策

  • 導体露出部が他の導体や金属部品に触れないように配線する
  • 再使用や使い回しは避け、未使用端子には絶縁処理を施す
  • 点検時には以下を確認する:
     ・腐食の有無
     ・端子の緩み
     ・断線や絶縁不良の兆候

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