工事施工 -防火区画の貫通部における施工-

この記事は約2分で読めます。

1. 金属管の貫通処理

  • 防火区画を金属管が貫通する場合、以下のいずれかの方法で施工する
    • 金属管と壁等との隙間に、モルタルまたは耐熱シール材等の不燃材料を充填する
    • 金属管と壁等の隙間にロックウール保温材を充填し、標準厚さ1.6mm以上の鋼板で押える
    • ロックウール保温材で充填し、その上からモルタルで押える

2. 合成樹脂管(PF管)の貫通処理

PF管が防火区画を貫通する場合、以下の方法がある:

  • 貫通部の両側1m以上に不燃材料製の管を使用し、次のように処理する:
     ・その管と壁の隙間には、モルタルや耐熱シール材等の不燃材料を充填する
     ・管端部は耐熱シール材等で密閉する
  • 関係法令に適合した工法を採用する

3. 金属ダクトの貫通処理

  • 防火区画において金属ダクトが貫通する場合、以下の処理を行う
    • ダクトと壁の隙間にモルタル等の不燃材料を充填
      クラック防止のため数回に分けて充填する)
    • ダクト内に、ロックウール保温材(密度150kg/m³以上)を厚さ25mm以上で充填する
    • ダクト内部の仕切り材として、
       ・繊維混入けい酸カルシウム板を使用し、
       ・その周囲には耐熱シール材を充填する

4. ケーブルラックの貫通処理

  • ケーブルラックが防火区画を貫通する場合は、国土交通大臣の認定工法を使用し、その工法で定められた施工方法を厳守すること
  • 例:充填材の密度耐熱シール材の厚さなどの規定値を遵守すること

5. ケーブル・バスダクトの貫通処理

  • 関係法令に適合した方法を採用すること
  • 使用材料や施工手順については、法令および認定工法に従う

コメント